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すこやか便り(金氏高麗人参株式会社)

健康コラム夜間頻尿

冬の夜間頻尿は、睡眠の質を落とし、転倒、骨折の原因ともなります。 『脳梗塞や心筋梗塞は夜間に多いので、その予防の為に寝る前にコップ一杯の水を飲みなさい。』という生活指導が、当然のことのようにされていました。 しかし、最近では、急性心筋梗塞、心臓虚血、心臓突然死の発症時刻が、早朝に多発するといわれます。 就寝前の水分の摂りすぎや、身体の冷えも夜間頻尿の原因となっているのです。

頻尿の目安とは?

日中、起きている状態の時に8~10回以上(昼間頻尿)、就寝時に2回以上(夜間頻尿)トイレに行く場合を頻尿と診断します。 膀胱の一般的な容量は約200~300mlで、おしっこが約150mlぐらい膀胱にたまると軽い尿意をもよおし、 250mlぐらいに達すると強い尿意をもよおします。成人の平均的な排尿量は1日平均約1,500ml、回数にして7回程度とされています。

尿トラブルをチェック

前立腺肥大チェック
  • 排尿した後にまだ残っている感じがする
  • 排尿してから2時間以内に、もう一度したくなる
  • 排尿している間に何度も途切れることがある
  • 排尿を我慢できないことがある
  • 排尿の勢いが弱い
  • 排尿をし始めるために、お腹に力を入れなければならない
  • 夜寝てから朝起きるまでの間に2回以上トイレに行く
過活動膀胱チェック
  • 朝起きた時から夜寝るまでに8~10回以上、排尿する
  • 夜寝てから朝起きるまでの間に2回以上トイレに行く
  • 急にトイレに行きたくなり、排尿を我慢できないことがある
  • 急にトイレに行きたくなり、排尿を我慢できず漏らしてしまうことがある

尿トラブルに応じた対策

●前立腺肥大
男性に多い前立腺のトラブル予防には、股関節のまわりを柔軟にして血行を促進し、老廃物がたまらないようにします。そのためには運動も効果的です。
  1. 仰向けに寝て、息を吸いながら片膝を胸に引き寄せます。
  2. 息を吐きながらゆっくり脚と膝を外側に向けて20秒キープします。
すると股関節が開いて骨盤まわりの臓器のはたらきを活発になります。日中の尿の排泄が促され、夜、眠ってからの尿意が緩和されることが期待できます。
●腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁を日常生活で改善するためには、骨盤の底にハンモック状に張っている筋肉群(骨盤底筋群)を締める「骨盤底筋訓練」が有効です。具体的には、肛門を締める運動を1日に何度かに分けて30回~50回程度行います。排尿時に尿を止める練習も同じような効果をもたらします。

改善するには、骨盤の一番下で、骨盤内の臓器や妊娠時の胎児の重さを支える骨盤低筋を鍛えることが一番です。 骨盤低筋が伸びきったゴムのようになってしまわないためにも、スクワットなど、腹筋を鍛える運動を1日10回程度行いましょう。

●過活動性膀胱炎

頻尿の原因になるほかの病気(膀胱炎や前立腺肥大症など)がなく、単に膀胱が小さい場合も頻尿の原因になる場合があります。尿意を我慢することがほとんどなかったりしても、頻尿になってしまう可能性があります。おしっこをしたいと思っても我慢して、尿を溜める練習をしてみましょう。

最初は15分くらいの我慢から始め、だんだんと排尿の間隔を伸ばします。そうして、30分、1時間と我慢する時間を長引かせていくことで膀胱を広げ、過活動膀胱のコントロールを図ります。

全ての症状に効果的なのは①水分の摂りすぎを防ぐこと、②身体を温めることです。

●身体を温める
体を冷やすと、頻尿の原因となることがあるため、就寝中も身体を冷やさないことが先決です。

  • 冷え性用の靴下や下着をつけて寝ることも効果的です。
  • カイロや湯たんぽなどは、低温ヤケドを起こすことがあるので注意しましょう。