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すこやか便り(金氏高麗人参株式会社)

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健康コラム関節リウマチ

関節リウマチは膠原病のひとつ。膠原病とは、全身にわたり影響が及ぶ全身性自己免疫疾患と、特定の臓器だけが影響を受ける臓器特異的疾患の2種類に分けることができます。関節リウマチは、全身性自己免疫疾患ひとつです。

1.関節リウマチの症状と原因

●関節リウマチの症状
一部の関節にとどまらず、左右対称性に全身の関節にこわばり、痛み、はれを生じ、進行すると関節が壊れます。 微熱、食欲減退、全身倦怠感(けんたいかん)などの全身症状や、目や口の乾きなど涙腺(るいせん)や唾液腺(だえきせん)、さらに、皮膚、肺などの関節外臓器の症状を伴うこともあります。遺伝したり感染する病気ではありません。
関節リウマチが起こる頻度を数字(%)で示した図です。
【関節リウマチが発症しやすい部位】
RA好発部位
【自覚症状】
  • 朝の身体のこわばり
  • 関節の変形
  • 皮下結節(リウマトイド結節)
  • だるさ・疲労感などの全身症状
  • 貧血
  • 間質性肺炎
  • 目の炎症(上強膜炎・強膜炎)
  • 血管炎
●関節リウマチの原因
従来、関節の病気との認識でしたが、現在ではリンパ球の異常による内科的疾患で、自己免疫による攻撃のひとつです。免疫の司令塔がリンパ球ですが、リウマチでは、自分自身を攻撃するリンパ球が病気を引き起こします。

2.関節リウマチの診断基準

診断には、米国リウマチ学会の診断基準が適用されています。

米国リウマチ学会(ACR)の分類基準
以下の7項目のうち、4項目以上にあてはまる場合、関節リウマチと診断されます。
  1. 朝のこわばりが、少なくとも1時間以上続く
  2. 3カ所以上の関節に、炎症による腫れがある
  3. 手の指の第2関節または第3関節(指のつけねの関節)、あるいは手首の関節に炎症による腫れがある
  4. 左右対称の関節に、炎症による腫れがある
  5. ひじやひざなどに皮下結節(リウマトイド結節)がみられる
  6. 血液検査で、リウマトイド因子が陽性
  7. X線検査で、手の関節に異常がみられる(骨びらんなど)

リウマチは気づかないうちに関節が破壊されるため、積極的に治療することが必要ですが、「厚労省が定める難病」ではありません。

「厚労省が定める難病」の定義は、
 ・原因が不明
 ・治療法が無い
 ・患者数が少ない
という3要素があります。ただし、血管炎をおこし関節以外の他臓器合併症があると、病名が「悪性関節リウマチ」になり、難病指定を受けられます。

3.関節リウマチの夏季対策

規則正しい生活、バランスのとれた食事、十分な睡眠、こまめな手洗いうがいが予防対策の基本です。

●冷え予防対策
エアコンの風が患部に当たると関節痛が強くなるため、風向きを上に上げるなど調節して風が関節に当たらないように注意します。
冷房中は、関節部の保温に気をつけましょう。夏でも薄手の長袖・長ズボン・ブランケットなどで保温します。外出時には保温用サポーターや大判スカーフなどを利用します。
●感染症予防対策
薬治療としてステロイドホルモン剤や免疫抑制剤を使用している方は多いですが、これら薬の副作用で身体の抵抗力が低下したり、胃腸が弱っている場合があり、感染症や食中毒にかかりやすくなっている可能性があります。感染を予防するために、こまめなうがいと手洗いを励行しましょう。
【正しい手洗い法】
  1. 手のひらを洗う
  2. 手の甲を洗う
  3. 指の先を洗う
  4. 指の間を洗う
  5. 親指を洗う
  6. 手首を洗う
●夏ばて予防対策
暑い夏の時期、食事はあっさりした食べ物に偏りがちで、冷たい飲物や食べ物を好む傾向にあります。冷たい飲物や食べ物は、胃腸を冷やして消化機能を衰えさせ抵抗力を低下させます。胃腸を冷やしすぎないように注意し、栄養バランスのある食生活を心がけましょう。また汗をかくとビタミンやミネラルなどの微量栄養素もいっしょに体外に排出しますから、汗をかいた後は、水分補給と一緒にビタミンやミネラルも補給してください。
食事バランスガイド
厚生労働省・農林水産省決定
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