健康コラム倦怠感、イライラ、無気力が続く…慢性疲労症候群かもしれません
買い物などのちょっとした日常の活動で、ぐったりしてしまうといった事が6ヶ月以上も続きます。診断を受けても異常はないけれど、疲労感が強くていつもゴロゴロ寝ているような状態になります。本人には一生懸命がんばろうという気持ちがあっても、身体が言うことをきかず、さぼっているようにしか見えないのが、この病気の特徴です。
- 慢性疲労症候群の症状
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- 記憶力、集中力の低下
- 筋肉痛
- 関節痛
- のどの痛みや微熱など、風邪の様な症状
- 首やわきの下のリンパ節の腫大や圧痛
- 睡眠障害
- 頭痛
- 低血圧
- 胃腸が過敏
- 体温調節がうまくなく、暑いのも寒いのも苦手
- 音や光に対して過敏
2.慢性疲労症候群の原因
- ●ストレス
- 精神的なストレスは、体の免疫系や内分泌系に影響を与え、気分が落ち込んだ時には疲れやすくなります。実際、慢性疲労症候群はストレスがある時に症状が増悪しやすく、また、その症状には、気分の落ち込み、睡眠障害、記憶力や集中力の低下など、うつ病の症状と重なる部分があります。
- ●女性ホルモンの減少
- 更年期によるホルモンの変化が原因になることがあります。女性ホルモンであるエストロゲンの働きのひとつに、感情を落ち着かせる作用がありますが、更年期にはエストロゲンが少なくなるので、感情が高ぶりやすくなるのです。恐怖感にかられることや、動悸(き)やめまい、冷えやふるえなどの症状を伴うこともあります。
3.慢性疲労症候群の対策
食事は一番身近な健康法です。忙しいとありあわせで食事を済ませたり、不規則になりがちですが、健康の基本なので、栄養バランスを考えて、規則正しい食生活を心がけましょう。
- ●カルシウム
- ストレスに深く関係しているものにカルシウムがあります。カルシウムは心の安定剤とも言われています。チーズ、豆腐、牛乳、小魚などをバラスよく摂りましょう。
- ●ビタミンC
- ストレスへの免疫を高めるのに効果があるのがビタミンC。イチゴ、オレンジ、それにピーマンやお茶など。
- ●ビタミンB1
- サツマイモやソバ、落花生など。
スポーツや趣味を楽しみ、気がかりになっていることから、気持ちをそらすことが大切です。ただし、いつも不安がつきまとっている場合は、抑うつ症や精神分裂病につながることもないとはいえません。自分なりにうまく気分転換する方法を身につけ、精神をコントロールできるようにしておくことです。