季節

夏越の祓(なごしのはらえ)

投稿日:2017年6月30日

茅の輪

「夏越の祓」は6月末に行われる神事で、
参拝者が『水無月の夏越の祓する人は、千歳の命延ぶというなり』
と唱えながら鳥居の下や境内にある茅の輪をくぐり、
半年分の厄を落として残り半年の健康を祈願します。

夏越の祓では、茅の輪くぐり以外に人形流しも行います。

人形流しとは、
人の形に切り抜いた紙の人形を自身に見立てて穢れを移し、川や海に流すもの。

神社によってやり方が異なり、
かがり火で燃やすところなどもあるようです。

茅の輪くぐり、人形流しで半年分の穢れを落とした後は、
和菓子の水無月をいただきましょう。

水無月は白の外郎生地に小豆をのせ、
三角形に包丁された和菓子で、
京都では夏越の祓の行事食として有名です。

水無月の上部にある小豆には厄災を防ぐ意味があり、
三角形は暑気を払う氷を表しているとされています。

早いもので、2017年も残り半分となりました。

今日は水無月をいただいて今年前半を振り返り、
明日からまた新たなスタートを切りたいと思います。

久郷直子

-季節

関連記事

旅行用品

紅葉シーズンに向けての「旅支度」

まもなく訪れる紅葉の季節に向けて、 旅行の計画をしている人も多いのではないでしょうか。 旅行そのものも楽しみですが、服装や持ち物などあれこれ考えながら 旅行の準備をするのも楽しいものです。 旅の準備を …

和菓子

「和菓子の日」に健康を祈る

6月16日は「和菓子の日」です。 嘉祥元年(848年)、仁明天皇によって16個のお菓子などを お供えして人々の健康を祈る行事が始められました。 この行事は、江戸時代ごろまで続いたそうなのですが、 明治 …

水無月

夏越の祓に、水無月をいただく

6月30日は「夏越の祓(なごしのはらえ)」です。 夏越の祓には、神社の本殿前に備え付けた茅の輪をくぐったり人形(ひとがた)を 神社に奉納したりして半年間の厄を祓い、残り半年間の無病息災を祈ります。 京 …

秋の夕日

秋は夕暮れ

『枕草子(清少納言・著)』でも描かれているように、 秋の夕暮れは何とも趣のある時間です。 商店街や住宅街など、いつもの何気ない風景でさえ絵になり、 ノスタルジックな気分に浸れます。 「秋の暮 辻の地蔵 …

月の満ち欠け

月の満ち欠けとバイオリズム

月の満ち欠けは、バイオリズムと関係が あるという話を聞いたことがあります。 調べてみますと、月とバイオリズムの関係性は、 科学的に解明されてはいません。 しかしバイオリズムは、月の満ち欠けと同じく、 …