季節

2月9日は「フクの日(ふぐの日)」

投稿日:2018年2月9日

ふぐ

ふぐの名産地である下関では、ふぐのことを「フク」と呼ぶそうです。

それにちなみ、2月9日はフクの日(ふぐの日)と制定されました。

ふぐは、身体に嬉しい冬の味覚。

高たんぱく低カロリーな上に、疲労回復などの効果を持つ「タウリン」、
抗酸化作用を持つ「セレン」など、様々な栄養を豊富に含みます。

また関西では、ふぐのお造りを「てっさ」、ふぐ鍋を「てっちり」と呼びます。

これらの言葉に含まれる「てっ」は「鉄砲」を意味しており、
ふぐが持つ強い毒を鉄砲に見立てているそうです。

それほどまでに、昔はふぐの毒にあたって亡くなる人が多かったのでしょうね。

実際に豊臣秀吉も、ふぐの毒で亡くなる人を減らすために「ふぐ食禁止令」を発令したのだとか。

この禁止令は、近代にいたるまで続いたというのですから驚きです。

そんな「ふぐ食禁止令」を解除したのが、初代内閣総理大臣の伊藤博文でした。

彼は下関を訪れた際、内密にふぐを食べて美味しさに感動し、
山口県だけ「ふぐ食禁止令」を解除したそうです。

ふぐといえば下関と言われるゆえんは、こういった経緯があったからなのでしょうね。

立春とは名ばかりで、まだまだ厳しい寒さが続きそうです。

今週もお健やかにお過ごしくださいませ。

久郷直子

-季節

関連記事

桜湯

誰よりも長く春を楽しむために

もっと長く桜を楽しみたいのに、 桜はほとんど散ってしまっていて、 もう若葉が出てきています。 こんなに早く散る桜、 もうちょっと咲いていてほしいものです。 花の時が過ぎても桜を楽しむために、 和食での …

梅の花

春よ来い

暦の上では立春が過ぎ、雨水のころとなりました。 雨水は、空から降る雪が雨へと変化して氷が溶けだす季節。 春一番が吹くのも、このころとされています。 梅一輪 いちりんほどの 暖かさ この句は、俳人・松尾 …

おはぎ

秋のお彼岸

秋のお彼岸は、秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間のこと。 今年の秋分の日は、9月23日です。 昔から、秋のお彼岸には「おはぎ」がお供えとされてきました。 ちなみに春のお彼岸には「ぼたもち」 …

カレンダーと手帳

カレンダー

今年も残すところ1ヶ月と8日。 来年の予定も入ってきたので、2020年のカレンダーを購入しようと思っています。 日々のスケジュールを管理するものとしては、 手帳やスマートフォンのカレンダーなどいろいろ …

パキラ

観葉植物で部屋に春を呼び込む

もうすぐ3月。草木が春に向けて着々と準備を進めるころですね。 先日、友人の家に行ったら観葉植物のパキラの剪定をしていました。 パキラは挿し木で増やすことができるそうで、枝を1本もらい、 家で挿し木に挑 …