季節 植物

桜の次はハナミズキ

投稿日:2018年4月20日

ハナミズキ

花は、私たちに新たな季節の到来を告げてくれます。

梅が咲くと厳しい冬の中で早春の気配を感じ、
沈丁花の甘い香りが漂うと春の到来をうれしく思います。

「次は、いよいよ桜の季節ね」と桜の季節を楽しみにしていましたが、
今年の桜は急ぎ足だったように感じます。

あっという間に満開になったと思えば、すぐさま桜吹雪となって散ってしまいました。

桜の季節が終わると、次はハナミズキの季節です。

ハナミズキは、4月下旬から5月上旬ごろに白色や薄桃色の可憐な花を咲かせます。

原産地は、北アメリカ。

アメリカでは、日本でいうところの桜と同じくらい人々から大切にされています。

また、ハナミズキには、こんなエピソードがあります。

1912年、当時の東京市長・尾崎行雄氏が友好のしるしとして、
ワシントンD.Cに桜の木を贈りました。

そして3年後、今度はワシントンD.Cから桜のお礼にハナミズキが届いたそうです。

このエピソードにちなみ、ハナミズキには「返礼」という花言葉がついたといわれています。

だんだんと気温が上昇し、過ごしやすい季節となっています。

次の休日には、ハナミズキを探しに出かけてみてはいかがでしょうか。

お健やかにお過ごしください。

久郷直子

-季節, 植物

関連記事

クラフトテープのかご

クラフトテープで芸術の秋を楽しむ

「灯火親しむべし」 古代中国の文学者、韓愈(かんゆ)が詠んだ詩の一説です。 秋の夜長は明かりをつけて読書をするのに適しているという意味ですが、 秋は読書だけではなく、様々なことを楽しむのに適したシーズ …

冬支度

いよいよ寒くなってきました。そろそろ冬支度を始めないといけませんね。 私の場合、まずはエアコンのお手入れから。 「寒い!」と感じたら、すぐに使えるようにフィルターを掃除します。 あわせて加湿器や空気清 …

うぐいす

早春の兆し、鶯(うぐいす)のさえずり

―春は名のみの風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと声も立てず これは、日本の唱歌「早春賦(そうしゅんふ)」の歌詞の一部で、 この曲の作詞を担当したのが 東京音楽学校の教授だった吉丸一昌氏。 彼 …

植物の芽

植物に学ぶ、美しい生きざま

連日、厳しい寒さが続いております。 三寒四温を繰り返しながら、 春へと向かってゆくわけですが、 まだまだ冬枯れの景色が広がっています。 暗く長い 土の中の時代があった いのちがけで 芽生えた時もあった …

月

月にまつわるアレコレ

残暑はまだまだ厳しいですが、暦の上ではもう秋。 お月見の季節ですね。 そして今日は十五夜。 旧暦の8月15日にあたり、とりわけ月が美しいと言われます。 十五夜は「中秋の名月」とも言われますが、 もう一 …