季節

衣替えは済みましたか?

投稿日:2017年6月2日

日差し

日ごと気温が高くなり、そろそろ衣替えが必要な時期になりました。
弊社では一足早く、5月25日からクールビズ期間がスタートし、
男性社員はノーネクタイで過ごしています。

衣替えは、もともと中国の宮廷で行われていた習慣の1つ。
日本では平安時代に伝わり、室町時代から江戸時代にかけて定着したといわれています。
特に、江戸時代になると「この期間には、この服を着る」というように、
どの時期に何を着るのかが細かく決められていました。

その考えは根強く残り、
着物においては現代でも10月から5月は袷(あわせ)、
6、9月は単衣(ひとえ)、
7、8月は薄物(うすもの)を着ることが決められています。

また着物の場合、柄も考慮しなくてはなりません。

冬は、雪輪や枯山水、椿、南天、梅。
春は、芽吹きや蝶、桜。
夏は、藤やあやめ、魚や流水模様。
秋は、菊や萩、もみじ、月…など、
季節にふさわしい柄があり、それに合わせることが大切です。

ちなみに、着物の柄は実際の季節より早めの柄を身に着けるのが粋とされており、
例えば、桜が満開の頃に桜柄を着る野暮だといわれています。

四季がなければ衣替えなどせず、1年中似た服装で過ごせるのですが、
四季がある日本では季節に合わせて服装を変えることが必要です。

様々な種類の衣服が必要な分、収納スペースを確保しなければなりませんが、
その反面、衣服からも季節の移ろいを楽しめるという利点があります。

これから来る夏に思いを馳せつつ、徐々に衣替えを進めているこのごろです。

久郷直子

-季節

関連記事

気分一新、春から頑張る!

4月に入り、新たな環境で仕事や学業をスタートさせた方も多いのではないでしょうか。 日本には、新年を迎える1月と、新年度を迎える4月と、 意味合いは異なりますが、年に2度の節目があるように思います。 年 …

桜の花

「咲くべき 時知りてこそ 花も花なれ」 「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人もひとなれ」(細川ガラシャ辞世の句)より

最高気温は…? 天気予報をこまめにチェックして服を選ぶこのごろです。 桜の開花予想では、京都は3月28日ごろと例年より少し早め。 今年は少し気になることがあります。 去年の秋、エルニーニョ現象で温かい …

災害用グッズ

台風に備える

今日は二十四節気で処暑。厳しい暑さの峠は越え、 わずかですが秋の気配も感じられるようになってきました。 ホッと一息入れたい時季ですが、これから気になるのが台風。 そういえば、この間のお盆にも台風が来て …

夏の山

「山の日」夏山に思いを巡らせて

明日は山の日。 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日です。 夏は、登山を満喫するのにピッタリの季節。 雄大な山々の造形美、清々しい稜線歩き、咲き乱れる高山植物、 刻一刻と色を変える空… 本格的に …

睡眠

春は運動で、質の高い睡眠を!

春は、朝夕の気温差や環境の変化に伴うストレスなどで、 自律神経のバランスが乱れやすい時季。 すると「寝付きが悪い」「グッスリ眠れない」「日中にうとうとする」 といった睡眠障害に悩まされる方が急増します …