季節

秋のお彼岸

投稿日:2017年9月22日

おはぎ

秋のお彼岸は、秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間のこと。

今年の秋分の日は、9月23日です。

昔から、秋のお彼岸には「おはぎ」がお供えとされてきました。

ちなみに春のお彼岸には「ぼたもち」を供えますが、
季節によってお供え物が違う理由とは何なのでしょうか?

理由は、あんこに使用する小豆の収穫時期にあります。

小豆は4~6月頃に種まきをして、9月~11月頃に収穫します。

秋のお彼岸の時期は、収穫したての小豆を使うことができます。

収穫したての小豆は皮が柔らかいため、
粒あんを使用した「おはぎ」をお供えしました。

一方、春のお彼岸の時期になると、保存していた小豆の皮が硬くなってしまいます。

そのため、皮を取り除いたこしあんを使った「おはぎ」を供えたそうです。

「ぼたもち」「おはぎ」に使用するもち米や小豆には、それぞれ意味があります。

もち米には五穀豊穣、小豆には邪気祓いの願いが込められています。

お彼岸は、「ぼたもち」「おはぎ」をお供えすることでご先祖様に感謝の想いを伝え、
現世を生きる家族や友人などの安寧を祈る日本独自の文化。

時代が変わっても、ご先祖様を偲び感謝する気持ちを大切にしたいものです。

久郷直子

-季節

関連記事

紅葉

今年は紅葉を見逃さない

澄み切った空の下、銀杏が色づき 空気まで黄金色にそまるこのごろです。 一番きれいな紅葉(こうよう)のタイミングが気になります。 なぜならば紅葉は桜に比べて 美しい期間が短いからです。 春の桜前線は約5 …

桜湯

散りゆく桜に思いを馳せて

いよいよ新年度が始まりました。 新入生、新入社員、新番組…世の中は新鮮な空気に包まれます。 新しい生活に身を投じる人たちを応援するかのように、桜が景色を明るく華やかにします。 こちら京都では桜の見ごろ …

柚子

冬至のゆず湯

12月22日は冬至。 1年の中で最も夜の時間が長い日です。 夜が長い…つまり暗闇がいつも以上に長く続くことから、 昔の人々は冬至を「生命が終わる時期」と考えていました。 そうした考えのもと、様々な方法 …

ミニチュア

ミニチュアが気になる芸術の秋

芸術の秋。 私が今年、気になっているのが、昭和の懐かしさ漂う「タバコ屋」「駄菓子屋」「新聞屋」などのミニチュアドールハウスと、ちゃぶ台に脚付きテレビがある居間で家族が集う昭和のごく一般的な家庭を再現し …

小豆って意外と…

今日は彼岸入り。 お彼岸といえば、おはぎですね。 今年は小豆をたっぷり使っておはぎを手作りしようと思っています。 最近手に入れた、もち米をおいしく炊ける炊飯器も大活躍してくれそう。   おは …