金氏 高麗人参トップ>歳時記のある暮らし(2025年6月)

2025年6月 歳時記のある暮らし

紫陽花が雨ににじみ出るように咲くころとなりました。
皆様、すこやかにお過ごしでしょうか。
いつも『神秘の健康力』をご愛用いただき誠にありがとうございます。

 六月の和名は「水無月」。「水が無い月」ではなく、「無」は「の」にあたる連体助詞なので「水の月」という意味です。梅雨のころは気持ちまでどんよりしがちですが、この季節ならではの風物詩を感じ取って明るく過ごす知恵を増やしたいですね。
紫陽花や 帷子時(かたびらとき)の 薄浅黄(うすあさぎ) 松尾芭蕉
帷子とは夏用の衣類のことです。紫陽花も帷子も同じ薄浅黄色をしていると言っているだけですが、花をつうじて衣替えの季節を感じていたことをこの句はおしえています。
 十六日からは七十二候の「梅子黄(うめのみきばむ)」。梅が旬を迎える今、家の中が爽やかに香る梅仕事は梅雨時の楽しみです。まだ青い実は梅酒に、熟した実は梅干に、ジャムにとバリエーションが楽しめます。
温度も湿度も高い日は、シャリっとした涼やかな素材が肌に心地よいものです。麻や木綿などの天然素材のタオルやシーツでサラっとした肌触りを楽しみましょう。
しとしとと降る雨の音を、ノイズではなく素敵なものとして味わってみてはいかがでしょう。水滴が次々落ちて流れる雨音は、小鳥のさえずり、小川のせせらぎなどの自然音とならんで気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。雨音に耳をすませて深呼吸をしながらリラックスする時間をとるのも良いかもしれません。
雨といえば「晴耕雨読」をとりいれる人も多いことでしょう。晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家で読書という、天候に合わせて暮らす人間本来の姿をあらわす言葉で、自然体で悠々自適な時間の過ごし方が見えてきます。本には文芸書や実用書など様々なジャンルがありますが、雨の音を聞きながら一日、落ち着いて読書ができることも素敵な楽しみです。
四季を美しく描き出した『枕草子』には、梅雨のころの過ごし方に清少納言の美意識が息づいています。旧暦の五月はおおよそ梅雨時。そんなある日の出来事です。
  五月ばかりなどに山里に歩く、いとをかし。   草葉も水もいと青く見えわたりたるに、上はつれなくて草生ひ茂りたるを、
  長々と縦さまに行けば、下はえならざりける水の、深くはあらねど、
  人などの歩むに走り上がりたる、いとをかし。
  (中略)蓬の、車に押しひしがれたりけるが、
  輪の回りたるに、近ううちかかりたるも、をかし。
山里に出かけると、生い茂る草葉も水たまりも一面、青々と見える。足元から水滴が跳ね上がるのも楽しいし、押しつぶされた蓬が車輪にくっつきながら回って良い香りを放っているのも趣がある、と梅雨の一日もカラッと明るく楽しんでいるような内容です。
景色を爽やかに染め上げる青々とした草葉と水、バシャバシャと跳ね上がる水しぶき、蓬の芳香など、視覚、聴覚、嗅覚という五感に訴える描写には動きがあり、まるで動画が投稿されているかのようです。
フランスの詩を愛した夭折の詩人、中原中也の詩歌集に異国情緒を奏でる港町の初夏のさざ波を思わせる一節があります。
夕の月が風に泳ぎます アメリカの国旗とソーダ水とが恋し始める頃ですね
旅先から届いた走り書きの葉書のような軽やかな書き味です。爽やかな色彩感覚も湿りがちな気分をカラッと乾かしてくれそうです。
 三十日は「夏越の祓(なごしのはらえ)」。半年分の厄を払い残り半年の無事を願う行事が各地の神社で行われます。この日に無病息災を願って食べるのが「水無月」。三角形の白いういろうを氷のかけらに見立て、その上に邪気を払うとされる小豆を乗せた和菓子です。

健康対策には高麗人参 健康食品『神秘の健康力』。
皆様のご健康をお祈り申しあげます。

金氏高麗人参株式会社

金氏高麗人参のウェブサイトはグローバルサインにより認証されています。