脳梗塞は夏に多いということを、ご存じでしょうか。その主な原因は、脱水症状です。夏は汗をかくため、気付かないうちに体内の水分が不足がちになります。そうすると血液の流れが悪化し、血管が詰まりやすくなるのです。
50代の3人に1人が予備軍といわれる脳梗塞。体の麻痺や言語障害、寝たきりなどの重い後遺症が残り、1度発症すると完治する人は2割以下と言われています。
このような一過性の症状がみられたときも、脳梗塞を起こす前触れである可能性もあるので、注意しましょう。
- 片方の手に急に力が入らなくなり、はしやペンなどを落とす。
- 片方の手や足がしびれたり、感覚がなくなる。
- 片方の目が見えなくなり、視野が欠ける。
- 足元がふらついたり、めまいが起こる。
これらの症状は一過性脳虚血発作と呼ばれるもので、たいていの場合、まもなく消えてしまいます。ところが後になって、本格的な脳梗塞を起こすことがあるので、早めに検査を受けるほうが安心です。