久郷直子の歳時記のある暮らし

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歳時記のある暮らし(テキスト版)

クリスマス

新緑に風薫るころとなりました。
皆様、おすこやかにお過ごしでしょうか。
いつも『神秘の健康力』をご愛用くださり誠にありがとうございます。

青葉若葉の香り、木漏れ日の温かさ、風のさわやかさを一年で一番感じ取れる季節です。

新緑の頃         高村 光太郎
青葉若葉に野山のかげろふ時 ああ 植物は清いと思ふ
植物はもう一度少年となり少女となり
五月六月の日本列島は隅から隅まで 濡れて出たやうな緑のお祭
たとへば楓の梢を見ても うぶなこまかな仕掛に満ちる
小さな葉っぱは世にも丁寧に畳まれて もっと小さな芽からぱらりと出る
それがほどけて手をひらく
晴れれば輝き 降ればにじみ 人なつこく風にそよいで ああ 植物は清いと思ふ
さういふところへ昔ながらの燕が飛び 夜は地虫の声さへひびく
天然は実に古い行状で かうもあざやかな意匠をつくる

再生の喜びが伝わってくる詩です。どんな老木も生きているかぎり、毎年みずみずしい葉を芽吹かせます。いまある場所をじっと動かず、冬の寒さに耐え、気温と日照のかすかな変化を感じ取り、新芽を出す時を待っていたのでしょう。

五月は木の葉の香りも楽しめる季節。柏餅の柏、粽(ちまき)の笹、蓬(よもぎ)餅の蓬、そして新茶など、さわやかな香りが楽しめます。「野菜」や「果実」ではない木の葉は、分類すると香辛料の「ハーブ」に近いのでしょうか。「野菜」は「草本」、「果実」は「木本の実」と分類されます。柏餅の柏の葉などは香りを楽しめるので「ハーブ」と分類されるのでしょうか。

柏餅や粽には植物の分類以上に深い意味があります。柏餅の柏は、新芽が出ないと古い葉が落ちないため、「子供が生まれるまでは親は死なない」という「子孫繁栄」に結びつきました。

粽は平安時代に中国から伝わっています。二千三百年ほど前の中国に屈原(くつげん)という詩人がおりました。しかし陰謀によって国を追われ、国の行く末に失望した屈原は汨羅(べきら)という川に身を投げてしまいます。その日が五月五日。国民は屈原の死を悲しみ、川に供物を投げ入れて弔うのですが、屈原に届く前に悪い龍に食べられてしまいます。そこで、龍が苦手にしている楝樹(れんじゅ)という葉でもち米を包み、邪気を払う五色(赤・青・黄・白・黒)の糸で縛ってから川へ流すようにしたところ、無事に屈原のもとへ届くようになったという伝説です。楝樹の葉は、茅(ちがや)や笹などの葉で代用され、日本では茅の葉が使われたことから「ちがやまき」と呼ばれていました。それが短縮されて「ちまき」となりました。粽に結んだ五色の糸は魔よけの意味を込め鯉のぼりの吹流しに反映されています。

端午の節句には菖蒲も欠かせません。昔は菖蒲湯だけではなく、菖蒲や蓬を門につるしたり、菖蒲酒を飲んだり、枕の下に菖蒲を敷いて安眠を促したりしたそうです。
清少納言も『枕草子』の中で「節(せち)は五月にしく月はなし。菖蒲、蓬などのかをりあひたる、いみじうをかし」と詠んでいます。牛車で出かけたら、庶民も貴族も菖蒲を屋根に葺き、目にもさわやかなうえ、牛車の車輪に踏まれた蓬の芳香が漂い、何とも言えない気分を楽しんだのでしょう。菖蒲の根茎には精油が多く含まれ芳香があります。漢方では、白菖(はくしょう)、菖蒲根(しょうぶこん)として、鎮痛、健胃、血行促進、解毒などの作用が珍重されてきました。

「夏も近づく八十八夜……」新茶も楽しみです。八十八夜に摘んだお茶には、養分がつまっているため飲めば長生きすると言われてきました。行事や風習の中に息づく昔の人の願いや思い、自然とのかかわりの中で得られた知恵などを感じながら、さわやかに新緑の季節を楽しみましょう。

皆様のご健康をお祈りいたします。

金氏高麗人参株式会社お客様係
久郷直子(くごう なおこ)

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