久郷直子のお便り

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4月のおたより(テキスト版)

風薫る五月の空に鯉のぼりが泳ぐころとなりました。
皆様、おすこやかにお過ごしでしょうか。
いつも『神秘の健康力』をご愛用くださり誠にありがとうございます。

霜のおおいがとれ、朝の訪れが早くなり、めざめると鳥が鳴き、日が降り注ぐ…そんな陽気に包まれた季節です。水も温み葦が芽を吹きはじめます。河川敷をゆっくり歩くと蓬の良い香りが漂ってきます。道端のタンポポやハルジオンも生き生きと咲き誇っています。

二十四節気の穀雨(こくう)から立夏にかけて降る雨は、植物を成長させる恵みの雨。春の雨はいろいろな呼び名があって、草木を潤す雨は「甘雨」(かんう)、穀物を育む雨は「瑞雨」(ずいう)、花の開花をうながす雨は「催花雨」(さいかう)と呼ばれます。「五風十雨」(ごふうじゅうう)という言葉がありますが、五日に一度風が吹き十日に一度雨が降る天候順調な年は、種籾(たねもみ)がすくすくとまっすぐ伸びることから、世の中が平穏無事であることを表す言葉にもなっています。

立春から数えて八十八日目の「八十八夜」は初夏の訪れを迎える茶摘みの季節。さわやかな香りで苦みまろやかな新茶が楽しめます。お茶好きの人にとっては楽しみな季節ですね。また米という文字は、八と十と八を重ねて出来上がることから、八十八夜は農作の吉日ともされています。

日に日に雲が近くなり夏の兆しを感じさせる五月晴れの空には鯉のぼりがよく似合います。鯉のぼりは、立身出世になぞらえた中国の「登竜門伝説」にちなんだもの。黄河上流の「竜門」という滝を、流れる水に逆らって一生懸命登りきり、ついに竜になった鯉のお話です。武家が栄えた鎌倉時代に受け継がれ、端午の節句は男児を祝う行事となりました。

ところで鯉のぼりが登場するのはもっと後の江戸時代。端午の節句に鯉を大空に泳がせたのは、宮中の公家や将軍家ではなく江戸の庶民です。当初、武家では端午の節句に家紋のついた軍旗を玄関に掲げていました。家紋を持たない江戸庶民はそれに対抗するように紙で作った鯉を玄関にはためかせました。しだいに鯉は破れにくい布製となり大型化して今日の鯉のぼりとなりました。江戸庶民の教養の高さとユーモアのセンスが垣間見えます。

端午の節句には菖蒲湯につかる風習があります。五月五日は重五(ちょうご)といって病気や厄を払う日とされていました。菖蒲の根茎部分には、アザロン、オイゲノールと呼ばれる精油成分が多く含まれ独特の香りが鎮痛や血行促進効果を生むそうです。

清少納言の「枕草子」には、平安時代の端午の節句の様子がわかる部分があります。「節(せち)は五月にしく月はなし。菖蒲、蓬などのかをりあひたる、いみじうをかし」。新緑の香り漂う季節に牛車(ぎっしゃ)で出かけたら、庶民も貴族も菖蒲で屋根を葺き、目にもさわやかなうえ、牛車の車輪に踏まれた蓬の芳香が漂い、何ともいえないさわやかな気分を味わったのでしょう。ちなみに薬効が期待される菖蒲は地味な花の咲くサトイモ科のショウブのことで、花の美しいアヤメ科のハナショウブとは違うようです。

鎌倉時代になると、菖蒲が 「勝負」や「尚武」、つまり「武を尚(たっと)ぶ」につうじることから、端午の節句が幕府の祝日となり騎射(うまゆみ)、競馬(くらべうま)などの勇壮な催しも行われました。今でも京都の上賀茂神社では、「菖蒲の根合せ」という賀茂競馬(かもくらべうま)の神事が行われています。行事やしきたりは一見、生活には何の役にも立たないように見えます。しかし時には、行事に込められた親心や人情を汲み取って温かい心を思い起こすためにも大切にしたいです。

「五月の朝の太陽は 晴衣(はれぎ)を持たぬ雀に 金のころもをかしてやる」 『ごん狐』の物語でおなじみの新美南吉(にいみ なんきち)の詩です。二十九歳の若さで旅立った児童文学作家は、五月の生活から拾い上げた素朴なエピソードを温かい心で膨らませました。輝く五月の太陽…。アルゼンチンの国旗には「五月の太陽」を示すインカ帝国の太陽神インティがあしらわれています。降り注ぐ陽光を草木や花とともに楽しんで心豊かに過ごしましょう。

皆様のご健康をお祈りいたします。

金氏高麗人参株式会社お客様係
久郷直子(くごう なおこ)

おたよりの執筆風景。

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