皆さんは時代劇などで、娘が親のために身を売って高麗人参「山人参」を買う、という場面をご覧になったことはありませんか。古来より珍重されてきた「山人参」は、山奥の厳しい自然の中で自生する天然の高麗人参のことです。 生育期間によって、その価値は変動し、家一軒ほどの高値のものもありました。天然の山人参はそれほど希少価値が高いものなのです。約1000年前、この高麗人参をもっと利用しようと、畑で栽培する高麗人参が開発されました。

高麗人参が高価な理由として、栽培の難しさがあります。 高麗人参は排水の悪い土地、強い酸性土壌、乾燥した土地、高温多湿の地域では栽培することができないため、栽培できる条件が限られてきます。また、高麗人参は土の養分を吸い尽くすので、収穫後の畑は10~15年の休耕期間が必要となります。一つの畑の収穫が終わり、次の栽培地へ移動したら、深い山の広葉樹を活用して土質を人参の生育に適するよう、1~2年にわたって手入れします。肥料は化学肥料を与えず、天然のものだけしか使わないため、種まきから収穫に至るまでは4~6年かかり、栽培に非常に手間と時間がかかる植物です。しかも、まいた種の全てが順調に育つわけではなく、長い生育期間中、病虫害や風水害などによるリスクも常につきまといます。高麗人参の栽培技術は発達していますが、栽培には熟練の知識と技術が必要になります。昔ほど高価ではないにしろ、手間と時間をかけて栽培される高麗人参は、現代においても価値の高い食品として認められています。

屋根づくり

屋根で覆われた人参畑

人参畑の外観































